一夜怪談コラム タイトル画像

注意:このコーナーは『一夜怪談・本編』とはあんまり関係ありません。

第3回:疑惑
浅葱:「さて、今回は……何、びくびくしてんの」

萩間:「ま、まだ強いココロ、必要ですかね?」

浅葱:「当然」

萩間:「こ、今回はどんとこないでくださいっ!ソフトに、柔らかく!」

浅葱:「ハイハイ。
…これは多かった意見というわけじゃないんだけど…」


萩間:「はい」

浅葱:「『ホモっぽくてちょっと気持ち悪い』

萩間:「…………」

浅葱:「…………」

萩間:「…え?誰が?」

浅葱:「オマエと僕じゃないの?他に生きた人間出てこないじゃん」

萩間:「えええええええええ!!!!」

浅葱:「うるさいなあ…」

萩間:「ちがっ、違いますっ!!違いますよ!?オレは違いますー!!」

浅葱:「僕に主張されても」

萩間:「違いますー!!」

浅葱:「まあ、そういう意見もあったということで…」

萩間:「何でそんなに冷静なんですか!!これは一大事ですよ!?ゆゆしき事態ですっ!!
てゆーか、ぜんぜんソフトじゃないじゃないですか!どかんときましたよ!?」


浅葱:「そう?ごめん」

萩間:「なにが!?いったい何がいけなかったんですか!!
なんか間違ってました!?オレ、どっかおかしかったですか!?」


浅葱:「まあ、全体的におかしかったとは思うけど…」

萩間:「全体的!?」

浅葱:「確かに萩間は、ちょっと男っぽさがないから」

萩間:「浅葱さんがそういうこと言います!?オレよりよっぽど男っぽくないのにいっ!!」

浅葱:「見た目の問題じゃないんだよ」

萩間:「どうしたら男っぽくなるんですか!!筋肉!?イヤ、ひげか!?ああっ、でもひげなんかじゃインパクト足りない…てことは胸毛!?
育毛剤、塗ったら胸毛、生えますか!?」


浅葱:「どうかなあ…でもホモは男同士なんだから、男っぽくなったら余計ホモっぽくなるのかも…」

萩間:「じゃあどうすればー!!」

浅葱:「性転換でもすれば?」

萩間:「せ、性転換…?
…でも…オレは、そのままでいいと思いますよ?
そりゃ浅葱さんが女になったって、オレはもちろん友達ですけど、でも、持って生まれた大事な体なんですから、不都合がないならやっぱ」


浅葱:「待て。何で僕が性転換することになってるんだよ!」

萩間:「だって浅葱さんのほうがいじるとこ少なくてよさそうじゃないですか。
ああいう手術ってお金かかるんでしょ?」


浅葱:「ひとの性別を勝手に変えるな!」

萩間:「でも、このままじゃオレら、ホモ疑惑が!!」

浅葱:「大丈夫だよ、担当者が衝撃を受けたから。
次回、僕らが出てくるときには、どっちか死んでるんじゃないの?」


萩間:「死なないでください、浅葱さん――!!
死ぬくらいなら女性になってくれたほうが――!!」


浅葱:「だから、なんで全部僕なんだよッ!!」