注意:このコーナーは『迷ヒ家ノ鬼・本編』とはあんまり関係ありません。
第10回:遠島さんから見た香住くん像
遠島:
「香住、どうしたんだ」
「大丈夫だぞ、香住はちっちゃくても頑張ってるんだから…」
香住:
「だから、オレはちっちゃくねえーー!!」
遠島:
「!!」
香住:
「ハアハア…き、切り替えていこう。切り替えて…」
「そ、そういや、ウリの話で言い忘れてたけど、今回の見所のひとつは会話です」
「ちょこちょこいろんな場所で何かやらかしてるので(遠島が)」
「ゲームの本筋しか追ってこなかった人は、他のエンドを見るついでに寄り道してみると楽しいかも」
「えと、担当者の地味なおすすめは…<ウグイスの羽の色についてもめるシーン>だそうで」
遠島:
「あったっけ、そんなシーン」
香住:
「あったよ、ほら…2階のあの部屋で」
遠島:
「…む!あったな!」
香住:
「あそこはなァ。素直な人ならあのタイミングであそこには寄らないもんな」
「頭痛のくだりと合わせて、見逃してる人も多いんじゃね?」
遠島:
「何を言う。アドベンチャーの基本は<しつこくなめるように調べつくす>だぞ」
香住:
「探索型のアドベンチャーゲームに慣れてる人はな」
「でも、ケータイ用のゲームだし、ナイトメアのお客さんてゲームにあんまり慣れてない人も多いから」
遠島:
「鳥、かわいいのにな?」
香住:
「そういや、遠島はえらく気にいってたよな、アレ」
遠島:
「ほんとは鳥のドアップ画像もあったんだぞ。目がまんまるで足が細いんだ」
「それで木目のテクスチャが貼られてて…」
「まるで育ちすぎた銘菓ひよ○のようなんだ…」
香住:
「どういう感想だよ」
遠島:
「なんか、おいしそうに見える…」
香住:
「食うなよ。木だぞ。硬いぞ」
「そういや、見逃されるって話で思い出したけど」
「7thVampでも、『ああ、ここ見逃されるんだろうなあ』と思いながら、書いてたテキストがあったってさ」
遠島:
「7th?…7thの話なんてしていいのか。今更」
香住:
「…足りねーんだもん、ネタが」
「ま、いいんじゃね?同じナイトメアなんだし」
遠島:
「ふん…で、どこだ?見逃してる人が多いっていうトコ」
香住:
「第3夜の、棺の間でアーウィンに会う直前。忘却の間に戻ろうとするとフレディに止められるとこ、だって」
遠島:
「どこ?」
香住:
「ほら、ココ」
遠島:
「コレ?」
「……。? 大した文章でもないじゃないか」
香住:
「たったひとことだもんな。でもフレディ好きにはちょっと響くんじゃないかってさ」
遠島:
「そうなのか?」
香住:
「うーん、オレはちょっと分かるかも」
「完全に立ち位置が逆転してるっていうか…」
「…っていうか、オマエ女だろ!」
「普通、こういうのは女の子のほうが分かるもんだろ!」
「なんでオレが分かってオマエが不思議そうなんだよ!」
遠島:
「ああ…だって、香住ってちょっと女の子みたいだもんな?」
「だから女子の気持ちが分かるんだろ」
香住:
「な………………」
「なんだって!?」
遠島:
「なんだ、変な声出して」
「大丈夫だぞ。危ないときはちゃんと私が守ってやるから、香住はそのままでも――」
香住:
「ま、待ってくれ!」
「小さく見えるとか、守ってやるとか…!」
「お、オマエの中でオレの立ち位置っていったいどうなって…!!」
遠島:
「…………」
「…おひめさま?」
香住:
「!?」
最終回へ続く…。