注意:このコーナーは『迷ヒ家ノ鬼・本編』とはあんまり関係ありません。
第4回:新たなる二次元の世界へ
香住:
「まあ、ウリになるかどうかは置いといて、キャラの2D絵採用は大きな変化ではあったよな」
「あくまでナイトメアにとっては、だけど」
遠島:
「ふむ。2Dって、つまり“絵”だな」
香住:
「もともとGセクションが3DCGに特化したデザイナーチームだったこともあって、ずっとフル3DCGでやってきたわけだけど」
「今回はキャラのみ、2D絵を採用することになったんだよ」
遠島:
「3Dでキャラ作るのと、2Dでキャラ作るのって、大分違うのか?」
香住:
「結構、違う」
「やっぱ、どっちにも長所と短所があるよなァ」
「これまで3D一本できた担当としては、2Dのほうが絶対楽だと思ってたみたいだけど…」
遠島:
「そうでもなかったのか」
香住:
「そうでもなかったみたいね」
「3Dは自分で動かせるからさ」
「眉が少し違うとか、目線の向きが違うとか、ちょっと違っても自分で直すことができない」
「だけどおそろしいことに、ちょっとしたことで表情が変わるのが顔なんだよ」
「指示する人のイメージと描く人の受け取ったイメージがどうしても一致しないってこともあるし…」
「たどりつけないときは、ほんとたどりつけなかった」
遠島:
「む。そうだな。私はいっぱい描いてもらった」
香住:
「あー、遠島はリテイク、多かったよなあ」
「表情の種類が遠島のほうが多いから仕方ねーけど」
遠島:
「香住、主人公なのにな?
香住:
「…主人公なのかね、オレ?」
「ポジション的に、一応主人公ってことになってるけど、本当は遠島が主人公なんじゃ…」
遠島:
「代わる?大丈夫だ、まだ22日あるから――」
(※さらに1日経過)
香住:
「大丈夫じゃねーよ」
「スケジュール的にも、ストーリー的にも、何一つ大丈夫じゃねーよ」
「オマエが話の主導権握ったら、思考回路が突飛すぎて、お客さん、ついてこれねーよ」
遠島:
「そうかなあ」
香住:
「ま、今後どうなるかは分かんねーけど、キャラを作るのに楽な手法なんてないんだろ」
「圧倒的に自由の効く3Dと、豊かな表情変化がウリの2Dと」
「どっちを取るか、だよな」
「お客さんの反応も一番気にしてるとこなので、私はこっちが好きー、とか、いやもういっそ全部リアルタイム3Dで、とか、感想もらえると嬉しいです」
「クリア後アンケートか、感想メールから送れますので」
遠島:
「アンケートは文字制限が少なめだからな、何かを訴えたい人は感想メールがオススメだぞ」
香住:
「そだな。あ!あとサポートメールには絶対送らないでな!」
「困ってるお客様への対応が遅れてしまう危険性があるのでー。よろしく!」
第5回へ続く…。