注意:このコーナーは『オズの国の歩き方・本編』とはあんまり関係ありません。
第12回:追加エピソードと血まみれの夢
オズ:
「ここで一部訂正がございます」
ドロシー:
「えっ、なに? 私、何か間違ったこと言った? それとも、ナイトメアミュージックセレクション計画が、すばやく頓挫した?」
オズ:
「違うって。…キャラクターが52体という話が出ていましたが、正確には、52体プラス4体です」
ドロシー:
「プラス4……あっ。そうだった!!」
レオン:
「なんだ、まだいたのか」
ドロシー:
「そうだった、そうだった! 追加エピソード分ね!」
「2014年7月の大型バージョンアップで、フローチャート機能と合わせて追加エピソードが配信開始になるの」
レオン:
「ほう、追加エピソードか!」
ドロシー:
「もちろん本編と同じスタッフが担当しております! その追加エピソードで、初登場のひとが4体ほどいるのでした」
「そのうちのふたりは、ナイトメアファンの方ならおなじみのふたり! <虹の鏡像>に登場するので、ぜひ、読んでみてね!」
オズ:
「不死鳥ユーザーの手元に残った、謎のクリスタル5個がようやく活かされる日がきた、と」
クロウ:
「ネー、ドロシー、僕ハー? 僕も、追加エピソード、出てル?」
ドロシー:
「うん、出てるわよ。メインってわけじゃないけど、クロウの秘密も少しだけ明らかになるわ」
クロウ:
「わアー!」
ドロシー:
「それから…各エピソードのボリュームはまちまちなんだけど、特にジャックがメインになるエピソードは読み応えがあるんじゃないかな」
ジャック:
「はい。私は、お嬢様やマーカスと共に<青い鳥>という後日談エピソードに出演しております」
ドロシー:
「オズの女ったらしっぷりも明らかになるし……」
オズ:
「はあ!? ち、違うだろ!? 俺はそんなつもりは……!」
ドロシー:
「そんなつもりがないのに、その気にさせるやつを女ったらしっていうの!」
オズ:
「ぐっ……」
レオン:
「まあまあ、ドロシー、そう怒るな。王たるもの、たくさんのメスをはべらすのは普通だ。大目に見てやれ」
オズ:
「そのフォローは違う!」
レオン:
「もちろん、余はドロシーがおれば、ほかのメスなど要らぬがな?」
オズ:
「じ、自分だけ、好感度を保った…!」
レオン:
「…で、ドロシーよ。余はどんなエピソードに出ているのだ?」
ドロシー:
「…………。…やっぱ、そうくるよね」
レオン:
「あたりまえではないか。…なぜ、目をそらす?」
ドロシー:
「…追加エピソードって、基本的には本編を補完するものなのね。だから、本編で明かされなかった秘密とかが明らかになるわけで…」
レオン:
「で?」
ドロシー:
「ごめん。レオンは、明かせそうな秘密が、見当たらなかった」
レオン:
「!?」
「余の……余の追加エピソードはないということか!?」
ドロシー:
「で、出てないわけじゃないのよ! でも……ごめん。そこはほんと悪かったと担当者が言ってます。くいが残る感じです」
レオン:
「余は…余はやはり、愛されていないっ…!」
ドロシー:
「そんなことないってー、レオンはいい子な分、膨らましづらいだけよ。恋愛において、非の打ち所もなくいいひとなんだけど、いいひとで終わっちゃうひと、みたいな感じで」
レオン:
「それが慰めになると思うのかっ……!」
ドロシー:
「あー、ほら、泣かないの。だっこしてあげるから。…よいしょっ」
レオン:
「ううっ…」
ドロシー:
「よしよし。…あ、くいが残ると言えばさ。本当はクロウは、もう1エピソード、メインで出演予定があったのね」
レオン:
「クロウばっかり…! これが人気のなせるわざか…!」
ドロシー:
「でも、どうしても本編とのリンクができなくってやめたの」
「…えーと、本編とのリンクとかそのあたりについては、配信開始後のユーザーガイドを見てね」
オズ:
「どんなエピソード?」
ドロシー:
「…クロウが発狂して私を棒にくくりつけて殺すっていう…」
クロウ:
「わアー! 楽しそうだネ!」
オズ:
「…<オズの~>しかプレイしたことないひとには、ぎょっとされそうだけど、実にナイトメア・プロジェクトらしい展開だな」
ドロシー:
「でしょ? このエピソードは、本編書いている最中から案としては、あったらしいの。だから、リンクできるように発狂ポイントを探しながら書いてたらしいんだけど…」
レオン:
「…追加エピソードで主役をはるには、発狂せねばならぬのか…?」
(…出なくてよかったか…?)
ドロシー:
「あーあ。本気で発狂するクロウをお見せしたかったなあ…すごくいい感じなのに」
「あと、この<オズの国の歩き方>がホラーじゃないからって、安心してたら大間違いだってことをお伝えしたかったのに」
オズ:
「その報告をきいて、喜ぶ人半分、悲しむ人半分だろうな」
クロウ:
「僕、今から発狂しテ、ドロシー、殺してあげようカ?」
ドロシー:
「だめ。コラムは楽しくポップにいくって決めてるから」
「この出血量に対する欲求不満は、次の企画に持ち越しよ!」
クロウ:
「ハーイ!」
オズ:
「…次回作はホラー回帰、決定、と」
第13回へ続く…。